学生の頃この写真集に出会いました。
「NUBA」by レニ・リーフェンシュタール
アフリカの北東部、スーダンの民族ヌバを記録したもので、
にんげんはここまで美しいものかと知らしめてくれた写真集です。
基本的に全裸で暮らしている民族なので、ここに載せられるものでチョイスしましたが、
人の体が発する強さ、美しさ、野生、気高さが込められているように感じました。
この写真集に載せられてる逸話をひとつ紹介。
“私(レニ)は「飢饉の時はどのようにして乗り越えるのですか」と尋ねてみた。
彼らはみなメランコリックな微笑をうかべ「ヌバ・ペンゴ」(ヌバは死にます)とこたえるのだった。
死を運命として受け止め、抵抗もしなければ挑戦しようともしない。
豊作の年、余計に収穫しても食べ尽くすまでにぎやかに部族祭を続け、凶作の為の蓄えを作ろうとはしないのだ。”
ほめられたことではないが、生物としての人間、野生としての人間とはそういうものなのかと思った。
いろんな意味で衝撃になった本です。
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